2025年4月13日に投開票が行われる宝塚市長選挙。立候補しているのは3名で、それぞれが独自の政策ビジョンを掲げ、市民に選択を促しています。
しかし今回の選挙では、単なる市政運営能力や地域課題への対応だけでなく、「誰が兵庫県の斎藤元彦知事と連携する立場なのか」「誰が距離を置く立場なのか」が一つの注目ポイントとなっています。
本記事では、候補者の政策・経歴に加え、斎藤知事との関係性(=斎藤派か反斎藤派か)に注目して、わかりやすく整理・解説していきます。
目次
宝塚市長選挙2025候補者一覧と基本プロフィール
まずは3名の候補者の基本的な情報を一覧で確認しましょう。
候補者名 | 年齢 | 主な経歴 | 推薦政党・支援勢力 | 立候補歴 |
---|---|---|---|---|
大川裕之 | 50歳 | 元宝塚市議(4期)、元東京都職員 | 自民党・日本維新の会推薦 | 市長選2回目(前回2006年) |
小西ひこじ | 53歳 | 元兵庫県議、元伊丹市議、現コンサル会社代表 | 無所属(特定政党からの推薦なし) | 初出馬 |
森りんたろう | 54歳 | 医師(小児科専門医)、国連職員、大学特任教授 | 政党推薦なし(立憲民主・共産・社民の議員が支援) | 初出馬 |
宝塚市長選挙2025各候補の政策とスタンス解説
ここからは、各候補の県政スタンスや掲げている政策について、さらに詳しく掘り下げていきます。
大川裕之|斎藤派の本命候補
- 県政との関係:
- 自民党と日本維新の会の推薦を受けており、いずれも斎藤知事を強く支える兵庫県政与党。
- 神戸新聞の報道でも「斎藤知事と連携し、宝塚市政を発展させる」との姿勢を明示。
- 政策の主な柱:
- 行財政改革による市の財政健全化
- 保育・教育環境の改善と子育て世代支援
- 災害対策や防災インフラの整備
- 広域連携による産業・観光振興(県との協力が前提)
- 経歴詳細:
- 大阪大学工学部卒業、関西学院大学大学院で公共政策を学ぶ。
- 東京都職員として行政経験を積み、2011年から宝塚市議4期を務めた実績あり。
- スタンスの特徴:
- 経験・実務能力重視の現実路線。
- 「県と足並みをそろえた政策実行」を強調し、斎藤県政との連携を前面に押し出す。
小西ひこじ|独立志向の市民派候補

- 県政との関係:
- 現段階では、斎藤知事への支持・批判の明言はなし。
- 支援政党も存在せず、市民との対話と現場感覚を重視する姿勢。
- 政策の主な柱:
- 地域住民との直接対話による政策形成
- 行政の透明性と情報公開の徹底
- 高齢者福祉と医療の充実
- 教育と人材育成に重点投資
- 経歴詳細:
- 神戸大学大学院法学研究科修了。
- 伊丹市議、兵庫県議を歴任し、現在は地方政策に関するコンサル会社を経営。
- スタンスの特徴:
- 「政党に頼らず、市民の声に基づいた独自の市政運営」を掲げる。
- 県政との連携については柔軟性を持たせているが、明確な連携方針は見せていない。
森りんたろう|市民目線の変革派(反斎藤派)
- 県政との関係:
- 立憲民主党、共産党、社民党の地方議員が支援する候補。
- 現県政与党とは明確に距離を置いており、間接的に“反斎藤派”と見なされる立場。
- 政策の主な柱:
- 医療・介護・子育て支援の強化
- 多様性・ジェンダー平等の推進
- 現市政(前市長路線)への問題提起と方向転換
- 環境と人権に配慮した持続可能なまちづくり
- 経歴詳細:
- 岡山大学医学部卒業、小児科医として国内外で活動。
- ロンドン大学で公衆衛生を学び、国連人口基金などでも勤務。
- 現在は大阪大学大学院医学系研究科の特任教授として教育・研究に従事。
- スタンスの特徴:
- 「誰ひとり取り残さない市政」「対話と包摂」を前面に。
- 政治的には現県政との対立軸として市政の独立性を強調。
まとめ
今回の宝塚市長選は、候補者の個性や政策だけでなく、兵庫県知事・斎藤元彦氏との関係性を通して「市政のあり方」そのものが問われる選挙です。
候補者名 | 斎藤知事との関係 | スタンス分類 |
大川裕之 | 明確に支持 | 斎藤派 |
小西ひこじ | 言及なし/中立 | 独立型 |
森りんたろう | 野党系支援/距離あり | 反斎藤派 |
「県政と連携して効率よく行政を動かす市長」か、「市民に寄り添う対話型の市政」か、「既存の体制に対して新たな変革を訴えるリーダー」か——。
あなたの一票が、宝塚のこれからの方向性を決定づけます。
🗳 投票日は2025年4月13日(日)。
候補者の言葉、行動、姿勢を見極めて、後悔のない選択を。
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